河川から流入する栄養物質の量は河川流入水量に左右され、流量が多いと湖内に供給される栄養物質の濃度は指数関数的に高くなります。これは掃流効果と呼ばれ、高流量時に流域や河道内に溜まった栄養物質が一度に流れ出すことで起こります。
洪水時の水をダム湖内に入らないようした場合、P.bipes の増殖を抑制できます。
洪水バイパス設備(洪水時の水をダムに入れずに下流に放流する設備)を持つダム湖におけるバイパス運用前後の赤潮発生日数をみると、明らかに運用後に赤潮発生日数が減少しているのがわかります。これは、洪水時に流入する栄養物質の量を削減することで、赤潮の発生規模を抑制できることを示しています。