4.4. 太陽光発電による農地の遮光率と栽培作物

太陽電池を農地設置した場合の遮光率(太陽電池の総面積/太陽電池設置農地の面積)の例をみると平均46.5%で、強い日射を必要とする作物では相対的に遮光率が小さく、強い日射を必要としない作物では遮光率は大きくなっています。
ソーラーシェアリングをおこなっている農地の多くでは日射がある程度遮られても育つ作物が植えられています。日射を必要とする水稲の比率が比較的高いのは、我が国の農地のなかで水田面積が圧倒的に広いためと考えられます。
強い日射を要求しない作物によるソーラーシェアリングでは今後、農地での太陽光発電には限界があります。

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ソーラーシェアリングをおこなう農地での栽培作物と遮光率