4.3. 農地での太陽電池設置の現状

農地での太陽光発電面積は2011年度以降増大し、2017年には8,000ha以上になりました。想定される発電出力は460万kW(太陽電池出力120W/m^2,遮光率47%で計算)以上です。1件当たりの発電面積は約1,700m^2(0.17ha)で、遮光率を47%とすると96kWの出力となります。
農地で作物を栽培しつつ太陽光発電をおこなう場合、作物生産量が20%以上低下しないことが条件となっています(農水省)。このため、太陽電池設置による遮光率(太陽電池の総面積/太陽電池設置農地の面積)をどうするかが栽培する作物との関係で課題となります。遮光率を小さくすると作物への影響は小さくなりますが、太陽光発電量は小さくなり、逆に遮光率を大きくすると作物への影響が大きくなります。また日射の減少が偏らなくすることも、太陽光発電と農業を同時におこなう上で重要です。

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農地への太陽電池設置状況の経年変化