3. 環境・エネルギーと海洋深層水

海洋深層水*とは海洋の水深200m以深の海水のことをいい、その特性としては低温、清浄(有機物が相対的に少ない)、富栄養(無機リン、窒素、珪酸等が相対的に多い)特性を有しています。このような特性を持つ海水を汲み上げて、多様な産業分野に利用しようとする試みがおこなわれています。飲料水、製塩、あるいは化粧品原料としてすでに事業化されています。

また海洋深層水の持つこのような特性を、環境改善やエネルギー生産・省エネに利用することも検討されています。

海洋学では水深1,000m以深の海水を深層水(太平洋)と呼びますが、海水の資源的特徴からみると200m以深の光が届かず低温で、栄養塩の豊富な海水を特に「海洋深層水」としています。

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環境・エネルギーと海洋深層水